Web2.xのエトセトラ

2007年9月 6日 (木)

ジャーナリズムもプロシューマ化進む

Web2.0に興味がある人なら、このタイトルでこの人が書いた本というだけで、MUST。書架に見つけた瞬間、脊髄反射的に手が伸びる。

フラット革命 Book フラット革命

著者:佐々木 俊尚
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 』で知られる著者は、本作では、「メディアがフラット化する」、こういう現在進行形の現象について伝える。

トーマス・フリードマン『フラット化する世界』のような世界はひとつに繋がる感のような大風呂敷の話ではない。

世論はどのように作られるか。

これまではジャーナリストが作ってきた、そう言えるのかもしれない。

それが良い悪いはさておこう。大手新聞社やテレビ局、雑誌といった巨大メディアが中心となり、所属もしくは契約するジャーナリストが記事を書き、議論してみせて、受け手はその情報と『意見』を、いわば無批判で受け取り、自分の意見であるかのように錯覚してきた。

しかし今やネット社会。匿名掲示板やブログを通じ、誰もが自由に情報発信するから、世論操作(そういうのがあったとすれば、ということにしておきます)が難しくなった。さらに事件はことごとく迅速にアップされる。写真や動画やプライベートなプロファイルまで公開され、隠蔽(これも、そういうものがあったとすれば、ということにしておきます)が起こりにくくなった。

ネット社会はこうして成熟してきたが、未だに多くの問題を孕んでいることは間違いない。匿名性がその問題の一つとして、本書では取り上げられる。素晴らしいのが、匿名のはずの当事者に、実際にインタビューしていること。リアルな世界で著者と当事者が顔をあわせているのだ。これが面白い。

また著者は、ネットがメディアとしての公共性を有するか、という問題にも突っ込んだ検討を行っている。匿名性、責任の所在、ここらへんが論点になっている。

まあしかし、読後に感じるのであるが、情報発信というのはジャーナリストが扱うようなお堅い話ばかりじゃなくて、この食品の味はどうこうで、こう調理する美味いとか、他愛の無い情報だけど役に立つ、価値がある、そういう方が圧倒的に多い。ただの論壇というなら、ブログはここまで普及しない。ただのローカルなコミュニケーションツールとして使われているのが、最もポピュラーな姿ではないか。

メディアがフラット化する。情報の受け手を決め込めば、そんなに変化したように見えないかもしれないが、情報発信が容易になり一般市民に開放されるということは、そこに色々なチャンスが生まれ、情報発信者の世代交代も促される。

予定調和なんて牧歌的な美徳も無い、弱肉強食の騎馬民族的社会がそこに待つ、てか。

2007年4月26日 (木)

使いやすいけどオモシロくないウェブかも:『ウェブユーザビリティの法則』

米国のコミック風キャラクターが活躍する、オモシロ本。絵が多いから原書でも読めるかも。というより、そままま邦訳して役に立つ本になっているかは、どうなのだろうか。イロモノ的に楽しめるのは確か。

ウェブユーザビリティの法則 改訂第2版 Book ウェブユーザビリティの法則 改訂第2版

著者:スティーブ・クルーグ
販売元:ソフトバンククリエイティブ
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ちゃんとパン屑リストをてっぺんに置いとけよ、とか、言われなくてもわかってますよ、てな老婆心。初版では画期的、しかし5年もたって普及してしまうと、今さら常識的なことを言われてもね、という感じはある。まあ、しかし、洋モノのコミックまで動員して、やさーしく説明してくれてるんだから、ホームページ制作の現場で新人に「明日までに読んどけ」という教科書的な使い方にはいいんじゃないか。

こういう洋風オモシロ・キャラをうちのサイトにパクっとけ。てなディレクションをしたくなるような。

だけど、日本で制作するなら日本独特の「定石」もあって、それは結構大事なんじゃないか。本当はそういう本を先に読んどいたほうが、新人さんも幸福なスタートが切れるかも。

2007年3月24日 (土)

話のわかるWebが3.0になる?:『Web3.0型社会』

書いてあることはWeb2.0のことばっかしじゃん、てな突っ込みは無粋。2.0化が本格化した今、3.0のビジョンは金の生る木。いいアイデアなら絶対他人には教えない。自分で商売にして、次のGoogleを狙うわな。

ウェブ3.0型社会 リアルとネット、歩み寄る時代 Book ウェブ3.0型社会 リアルとネット、歩み寄る時代

著者:神田 敏晶
販売元:大和書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

タイトルはどうあれ、Web2.0の啓蒙書であり、最新技術動向について語った本。歩み寄るのが3.0ということだが、実質1頁でサクサクと語ってくれる。

トリュフ入りフォアグラです。トリュフは0.4%だけどね。

パソコントラブル?

フォト
2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ