Outliers 邦訳出版前に読みきるぞ 1日1章 その6
2部構成のOutlierの第一部「好機」の最後の章は「ジョー・フロムの3つの教え」。弁護士として大成功するまでの、ユダヤ系移民の3世代にわたるアメリカ史。そして行き着く結論はまたぞろ誕生年、ここでは1930年だ。
その3つの教えが「ユダヤ人であること」「新生児の少ない世代に生まれること」「服飾産業と意味ある仕事」。これだけだと意味不明だが、著者が意図するところは、民族的な不利をバネに誰もが手を汚すのを避けるようなヤバい仕事を躊躇せずに金のなる木にしてこれたこと、団塊の世代の逆で同年齢の人が少ないと教育をはじめ優れた公共サービスを受けやすいこと、そして移民でも頑張って工夫すれば使役されるに終わらずに自分の事業として成功できる産業が存在したこと、ここではニューヨークに集積していた服飾産業だ。
ここに登場する大規模法律事務所だが、ネットで調べてみると、世界最大にして最も悪辣だとか書いてる人がいたりする。合法的だが手段を選ばず、ひたすら儲ける、ということのようだ。なにやら、昨今広く認識されるようになった市場原理主義の害毒と似たトコがあって、ああ、そうゆうことねと、妙に納得してしまう。
だけど、これがOutliersなのか、これが著者のいいたい成功なのか、成功の背後には必ずダークサイドがあるというのが、言わずもがなの暗黙の了解となってるのか、微妙な後味で第一部を読み終えたのである。
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