ユダヤ人大富豪の教え:小金持ちの正統派になるための必要条件か
東大合格をめざす某有名アイドルのベッド脇にこの本が。学校では教えてくれないマネーのリテラシ、最近の東大入試には出題されるのだろうか?
タイトルは仰々しいが、人としてそれぞれの成功を得て幸福になるためのコーチング本。金儲けという生々しい各論はほどほどに、立派なおとな、「食わねど高楊枝」なんて無理しなくてもいい人生に向けた、結構常識的な人生訓。小林恵美さんが寝る前に読んでてもとりあえず不自然でもなんでもない。
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ユダヤ人大富豪の教え 著者:本田 健 |
著者はあとがきで、実際に教えを受けたエピソードに脚色したと述べている。ユダヤ社会には相互に助力する人的コネクションがあるとの噂はよく耳にするし、それは華僑も然り。メンター、ゲラー氏が開示したとされるノウハウが、民族コミュニティに受け継がれてきたものなのか、ゲラー氏個人の経験なのか、だがたとえ全部著者の虚構だとしても価値を減じない程度に、内容は良くも悪くも常識的で、ユダヤ色も無い。そういうことからも、この本に書かれているのは正統派のお金持ちになる必要条件と考えられ、書かれているとおりにしたって必ず金持ちになるわけでもないし、この本に書かれていることと逆行するようなアウトローなお金持ちもごまんといる。強いて言うなら、この本に書かれていることに逆行すれば、お金持ちになる可能性が低くなるよ、ぐらいのことだろう。
金のことは忘れろ、好きなことをやれ、直観力を磨け、ポジティブシンキング、考えたとおりに人生は向かう、考えたことを書け、自分の話す言葉に注意しろ、少し格上の人と付き合え、目標を立て・ブレイクダウン・日付をふり・飴と鞭を思い描き・走る、多くの人に助けてもらえる人格とし特に専門家の協力を得る、マスターマインド、セルフイメージを高く、決断力・行動力、人生をあるがままに受け入れること。
こうしてキーワードだけ並べると、それぞれの世代で一世を風靡してきたバズワードのいいトコ取りのコンピレーションに見える。逆に言えば、長い時間の淘汰の波を生き延びてきた、広く信頼されるべきアイデアということができるのだろう。残念な言い方をすれば、ユダヤの秘法なんて無いよ、成功とは成功するまで失敗を繰返すことだよ、そういうことかもしれない。
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