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2006年4月

2006年4月30日 (日)

原語で楽しむ映画ハリーポッターと炎のゴブレット

英語脳を退化させないよう、DVDの音声は英語、でもそれじゃ全然ストーリーについて行けなくなるので、英語の字幕を出す。英語圏の子供も見る映画だから、これで大丈夫と思ったら大間違い。おそらく筋を誤解している箇所があちらこちらに。

ハリー・ポッターと炎のゴブレット 特別版 DVD ハリー・ポッターと炎のゴブレット 特別版

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2006/04/21
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なんだか気のせいなのか、映像が以前にも増して美しいような。それともハリーの初恋の相手、宮里藍みたいな東洋系少女や、フランス風喜び組みたいな美女軍団の出演の賜物か。帆船の形をした水中艇が湖にドボンと沈む非日常的光景を、自然現象としてものすごくリアルに見せるなど、ここまでディテールに凝った描写は、おっかない異界を本当に恐く感じさせる。泣く子もいるだろう。夜トイレに行けなくなるオトナすらいるかもね。

ただし、わけのわからん単語が多くて、思わず字幕を見ちゃうので、英語の教材としてはアレかもしらん。昨日のスナイパー夫婦善哉のほうがまだわかりやすかった。ちなみに、小説ハリーポッターの最新作「謎のプリンス」は原書なら隣町の図書館で予約待ち1人、ちょっと待つと借りられる。訳書の出版は5月17日、図書館はどうせ100人近い待ち行列で順番が回ってくるのは来年かな? もし読むなら原書ということだ。

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2006年4月29日 (土)

Mr.&Mrs.スミス:強い嫁をもらうのもタイヘンだね

夫婦でご商売のお二人、5~6年目の倦怠の危機を戦って乗り越え、さらにアツアツの男と女の関係にご発展だとさ。ああ、めでたしめでたし。

Mr.&Mrs.スミス プレミアム・エディション DVD Mr.&Mrs.スミス プレミアム・エディション

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2006/04/05
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お勧め度★★★★★(5/5)。つべこべ言わず、まず黙って鑑賞しろ、話はそれからだ、ってなヴァイオレンスなインプレッションとなりがち。この嬉しさ滲み出る高評価の理由、それはすくなからず、アンジェリーナジョリーの魅力が余すところなく表現されていたこと、そういう男ならでの事情がある。女性から見たブラッドピットもきっと同様。

以下、ネタバレ注意! これから見る予定の方は、お読みになりませんように。

夫の素性を知らない妻、実は殺し屋、ってところはシュワちゃんの「トゥルーライズ」みたいだが、こちらは殺し屋同士がそうと知らずに魅かれあって結婚したので、商売敵と知った瞬間に殺し合いが始まることになる。しかし戦闘力は拮抗、心の底ではいまだに愛し合っている2人、最後の引き金が引けない。そうこうしているうちに、夫婦同時に片付けようとする黒幕が放つ襲撃部隊との絶望的な戦闘。しかしハリウッド的に強引な「運の良さ」の連続で、返り討ちにして生き残る。

最初と最後だけ落着いたオトナのラブコメってところが、アチラ的なウィットなんだろうな。

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2006年4月25日 (火)

こんな夫婦に誰がした?:脱力するなら「きみまろ」だ

ああ、まだこの本は自分の歳で読むのは早すぎるかも。それにしても、30年の下積みのツケがたった1年のブレークで返せてさらにお釣りで将来も安心という、勝ち組、綾小路きみまろ氏が証言する驚愕の事実。地道にコツコツやんなよと説教たれてんだか、パッとひと山勝負せんでどうすると煽ってんだか。

こんな夫婦に誰がした? 謹んでお慶び申し上げます Book こんな夫婦に誰がした? 謹んでお慶び申し上げます

著者:綾小路 きみまろ
販売元:PHP研究所
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有名人への道を一気に駆け上がって、もはや伝統芸能の域に。熟年層にひとたび知名度を確保できれば、もう一生左うちわ。地方へ行けば演芸会は満員御礼。いつも喋ってることを本にした、正直に言えばそういう感じだが、肩の力が抜けて、癒し効果もあることでしょう。きっと。

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2006年4月24日 (月)

パズル・パレス:スピード感たっぷりの超知的ハーレクイン、そこらへんは『ダ・ヴィンチ・コード』等全作共通で

マチス作「ダンス」のMoMA所蔵の「習作」とエルミタージュ所蔵の「本作」のような関係では無いにしても、一人の画家の作品を見てゆくときに、同じ構図・アイテムが、様々の作品に顔を出してくるのは当然であり、それこそが画風、画家のアイデンティティともいえる。ダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』、『天使と悪魔』、『デセプション・ポイント』、そして『パズル・パレス』と、出版された順序とほぼ逆に時間軸をたどると、やはりそうした作風の核になる共通のアイデアを、『パズル・パレス』にも発見できる。

パズル・パレス (上) Book パズル・パレス (上)

著者:ダン・ブラウン
販売元:角川書店
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パズル・パレス (下) Book パズル・パレス (下)

著者:ダン・ブラウン
販売元:角川書店
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パズルパレスは、米国の国家機関を舞台に最先端技術を散りばめた作品ということで、デセプション・ポイントの源流にあたる。が、アナグラムにはじまる文字や記号による謎掛け・謎解きの面白さ、これは『天使と悪魔』、そして『ダビンチ・コード』につながる流れを感じさせる。そして、急展開のスリル感・テンポ感、ハーレクイン的な男と女の「艶」は、まあ、読者サービスの一環で全作共通なんだろうけど、おかげで楽しく読ませてもらえる。

Digital Fortress Book Digital Fortress

著者:Dan Brown
販売元:St Martins Mass Market Paper
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ただ、映画ダイハードのナカトミ・コーポレーション云々で唖然としたのと似た違和感、あんた日本を本当は知らんでしょ、というようなガッカリ感がここにもあるが、まあご愛嬌。原書はどーなってるかと、並行してちらりちらりと見てみた。日本人Ensei Tankado(は?)はFugusha kisai だなんて書いてあって、これじゃpolitically incorrectなわけで。だけど結構原書は読みやすいぞ。原書巻末には、マイケル・ダグラス似の著者近影も。ちなみに、訳者は全作共通の越前さん。

最後、日本で人間関係の悲しい輪が繋がって、幕が下りる。日本を舞台に使ってくれてありがとう。1998年の作。今書かれるなら、きっと日本じゃなくて中国のほうが絡む話になっちゃうんだろうな。

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2006年4月19日 (水)

定番、野村萬斎の陰陽師:日本の伝統的宗教観への知識のサプリ

式神が消えると、そこに人間を模った紙が。この「人の形をした紙」は、千と千尋にも出てきました。竜に変身したハクを無数の「人の形をした紙」が追ってきましたよね。あれは式神でしたか。日本の歴史的宗教観の知識が欠落してます>わたし。高校の歴史の授業中に寝てた証拠でしょうか。せっかくの歴史ロマンも面白さ半減ですな。でも半分の状態ですら、すっごく面白いという事実。外人さんに日本の歴史を教えられる前に、そろそろ勉強が必要です。

さて、津原泰水著「アクアポリスQ」で蘆屋道満の末裔と称する女性が登場、誰?なんて言ってる主人公の高校生がストーリー中でバカにされてて、こりゃまずいと速攻でわたしもググッてしまいました。もう限界。そこで付け焼刃知識のサプリメント、まずは野村萬斎の高名な2作。駅前のビデオ屋さんへ。ビデオ旧作100円はありがたいが、これだけを利用しちゃう客なんて想定外なんだろうね、かたじけない。

陰陽師 DVD 陰陽師

販売元:東宝
発売日:2002/05/21
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陰陽師 2 DVD 陰陽師 2

販売元:東宝
発売日:2004/04/28
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「五芒星」が意味ありげに要所で登場。地面に描けば結界、紙に書けば魔よけ。自分で偶然書いても何か起こりそうで怖い。まあ、でも、知識のサプリという意味では、見るのは第一作だけでも良かったかもしれない。第二作は深キョンが頑張っていたが、新しい発見というのがあったわけでもない。そりゃシリーズ物なら当然ではありますが。

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2006年4月17日 (月)

銀齢の果て:いつのまにか70歳台となったもてもて作家が自虐的にドライにシュールに描くスラプスティック

何でこんな陰鬱で残酷なテーマで書くかいなと、幾度もギブアップしそうになりながらも読み終えれば、後味は悪くもなくカラッとしたもの。中途半端に感情描写せず、他人の視点で他人事の事件をあっさりと淡白に語る。世界最長寿の不思議の国にあって、タブーというより、書いても面白くならないから誰も書きたがらないのだろう。

銀齢の果て Book 銀齢の果て

著者:筒井 康隆
販売元:新潮社
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自らも70歳代となった著者だから自虐と読めるが、そうでなければ不遜な苛めと後ろ指をさされる。舞台を見ているかのようなテンポ感だが、金を払って見ているところを目撃されたくない舞台ではある。笑いの要素があっても、笑えば良心の呵責に苦しむブラック度、内なる残虐性と戦慄のご対面となる。カタルシスもゼロ。一方、この著者でなければ書き得ない方法で、社会のお上品な表向きの顔から隠された、裏の顔、老人への冷酷な感情についての問題提起、当世「姥捨て山」悲劇、そう読むこともできる。

誰もが歳を取る。もの書き業界きっての「もて男」と呼ばれた筒井康隆氏も、富豪刑事の敵役、黒幕として登場する姿は、エロ爺失礼御容赦。歳をとるのって、やだね、そういうやるせなさ、諦観が、敢えてこんな難しいテーマを選んで書いた動機だったのかなあと、『七瀬ふたたび』以来の筒井康隆ファンとして考えさせられる。

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2006年4月12日 (水)

チョコレートコスモス:もの書く人種の網膜に映る女優の世界の憧憬

若手お笑い芸人のブームとなって久しいが、そこに演劇でいうホンの良さを感じることが少なくない。ホン、脚本である。例えばアンジャッシュ。ちょっとした誤解の連続で騒動が大きくなる様は、今回読んだチョコレートコスモスでいえば「戦争と電話」のシナリオに通じるところがある。女ピン芸人友近の一人芝居も、芸術ではなくて娯楽側に振っているが、あれもシナリオが命、そういう芝居であることに変りはない。自分でホンは書いているのだろうし、ホンではなくてネタとか呼んでいるのだろうが、ホンの良し悪しが結果の大勢を決する。さらに、微妙な間合い等、芸人たる演技力がさらに完成度を高める。掛け算の構図。

チョコレートコスモス Book チョコレートコスモス

著者:恩田 陸
販売元:毎日新聞社
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さて、小説家が戯曲を書くこともあるし、小説家志望が脚本家に落ち着くこともあろう。チョコレートコスモスには、神谷、巽といった脚本家の他にも、プロデューサー、担当官庁の官僚など、演劇をとりまく様々の人種が登場する。その中で、恩田陸さんが「ホン」を書く脚本家を狂言回しの役割で「自分の視点」として置いているように感じる。巽は学生時代の自分、神谷は近未来の自分かいな。どっちも男だけど。少女漫画的な「女優の世界」への憧憬を直球で描くだけでなく、ホンは大事なのよ、という自分の立ち位置を明確に主張しているのではないかと思う。

一つ驚いたのは、主役の天才少女、佐々木飛鳥が具体的にどうすごいのか、ちゃんと描ききっていること。観客がチョー感動した云々の結果だけ書いてプロセスを誤魔化したりサボったりするのでなく、どのように演じたか、創作し、描写しているところ。

ところで、チョコレートコスモスはガラスの仮面と比較して論じられることが多いが、はたしてそれは適切か。台詞を一発で覚える天才少女、確かにマヤを引き合いに出したくなろう。少女漫画にも造詣の深い恩田さん、もしかしたら一度、敢えて似たような状況設定で、絵(漫画)に対する文字(小説)の表現力の検証、女優賛美オンリーの世界に対してスタッフ乙まで含めた舞台賛歌をやってみたかったのかもしれない。オマージュというより、挑戦だったんじゃないかと。まあそれも、対比、ということに違いはありませんか。

それにしてもパフォーミング・アーツの世界は面白い。大昔の話でただの余談だが、ロンドンでレ・ミゼラブルを見た直後にブロードウェイで同じ演目を見たら、同じ舞台装置で同じ演出なんだが、役者さんがやたらと自己主張することに驚いた。お国柄だろう。そもそも比較して見ようなんて発想が好き者の証で、素人ながら、演劇ヲタクの素質十分な自分であることを感じる。

※ だがこの小説500頁、決して読みやすいわけでもない。所要時間4~5時間とされ、自分も他の小説はその程度で読めるが、チョコレートコスモスの前半では1週間以上かかり、逆に後半は3時間程度。面白くなってくるまで忍耐の連続で、ネバーランドのような苦手な部類を連想して、何回もギブアップした、というのが真相だ。図書館の予約で順番を待ってる皆さん、お待たせして御免なさい。

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2006年4月 6日 (木)

究極のSEM対策テクニック:金も払わず楽して集客なんて虫がいい話あるわけないじゃん、てなオチと読み取ってよろしいでしょうか

この著者の前作、「ヤフー・グーグルSEO対策テクニック」の圧倒的な情報量、ありがたやありがたやと感激して、それならきっとこの本はさらに、、、アレ?

それってあんた、勝手な期待で読み始めた自分が悪いんでしょ

まあそうです。タダで集客なんてできたら誰も苦労しません。

金かけて宣伝するのは大手にまかせて、あんたはチットは内容のあるコンテンツ、情報発信で勝負しなさいよ

ってな御高説ですな。まったくもって、ごもっともです。ただ、虎やの羊羹の包装紙を開いたら文明どうのカステイラが出てきたような、文明どうのカステイラも大好きなんだけどね。タイトルがちがうんじゃないかと、あ、なるほど、そこがインターネッツの世界なわけですな。

コストゼロで集客!究極のSEM対策テクニック Book コストゼロで集客!究極のSEM対策テクニック

著者:鈴木 将司
販売元:翔泳社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

集客用の宣伝に金を使うならこう使え、という後半の指南書部分は、合理的に資金投下しようと考えている人にはとても役に立つでしょう。金も無くて、2chで自作自演でもしてもりあげちゃおうか、なんて考えている人、この本のタイトルに一番食指が動く人々、「また騙されてここに連れてこられたわけだが」によくひっかかる私も含めて、

まあ、顔洗って出直せ

と。

まともなサイト作れ、話はそれからだ

こうして、序盤の数十頁でドロップアウトとなります。

世の中にうまい話なんて、そうそう転がってるわけがないですな。

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2006年4月 1日 (土)

ドリームバスター3:戦いは長期化し、混迷し、疲弊する、それこそがリアリティ

恩田陸さんのファンタジーものにはまっているはずが、図書館で予約した2冊、ドリームバスター3とチョコレートコスモスが同時に入着して、迷わずこちらを選んでしまった。「シェンとマエストロ」にまた会いたいという登場人物の心理は、読者の感情そのまま。俺様としたことが、まんまと飢餓感を煽られてしまっていたことに気づかされる。

ドリームバスター〈3〉 Book ドリームバスター〈3〉

著者:宮部 みゆき
販売元:徳間書店
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最初のエピソード、まさかまたお会いするとは思わなかった前作の登場人物、それは懐かしい前々作の登場人物との偶然の邂逅、思わぬ展開で、はなから驚かされる。そこには、まだ見ぬ母と子の葛藤、ドリームバスターに底流するテーマへ繋がってゆく謎、伏線が張り巡らされている。

病んだ日本、社会の歪みを少しづつ話題として取り込みながら、暗澹たる、容易ならざる社会のムードを映した世界へと読者を引き込む語り口。はちゃめちゃな状況下、非日常的切り口をもってはじめて説得力を帯びる、深層心理の不思議。大人の顔したコドモにとって、ファンタジーの醍醐味ともいえる。派手なアクションもさることながら。

そして、良い意味でも悪い意味でも読者にとって先の読めない展開をもって、第3巻は終了する。その中途半端さは、そう、スターウォーズの第2作(エピソード5)を思わせる。しかしエピソード5はシリーズ最高傑作との呼び声高いのも事実。ドリームバスター第3作は、未来のシリーズ完了時から振り返った時、どういう位置づけで語られるのか。

あるいは、かつての『幻魔大戦』のような超長シリーズとなって、序盤の転換点、ぐらいの位置づけを与えられるかもしれない。第3巻にして、謎の大部分が放置されたまま、未知の新展開の萌芽、いささか散漫でとってつけたような理屈先行の、アドベンチャーゲーム的世界も垣間見せる。年に300日ゲームを楽しむ宮部さんの面目躍如。

ビッグバンのように、世界が広がるだけ広がって、結局希薄化して派生物語群に落ち着くのかもしれないし、逆に、核たるゆるぎない人間ドラマへと収斂するのかもしれない。

第4巻もやはり楽しみではあるのだが、第3巻を待つときのような渇望感はない。明らかに長期戦という状況では、それもまたいたしかたない待ち方ではある。

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