2009年12月31日 (木)

小難かしいことはさておき、とにかく面白い、それが一番嬉しい。

フリーメイソンやらイルミナティやら、陰謀論とか秘密結社とかが最高に面白い物語の土台を提供することは、ダ・ヴィンチ・コードの例を見ても明らかだ。しかしその舞台を歴史的蓄積の乏しい新大陸にしてしまうと、ナショナル・トレジャー的なしょぼい結末が運命づけられるのかもしれない。

で、ラングドン教授の活躍の舞台はヨーロッパ、世界はこんなに広いのに、パリとローマという団体さんパック旅行定番コースに縛り付けられる。

では、その歴史的宗教的陰謀論的舞台を日本にした場合、どういう展開がありえるのか。世界的にもユニークな歴史資産の背景があるだけに、いくらでも創造力を駆使して作品を作れるだろうし、妄想力を発揮して作品を楽しむことができるだろう。

宮木あや子さんの「太陽の庭」は、そういうコンテンポラリな素材の組合せの面白さを存分に発揮した快作となっているようで、とても楽しませていただいた。

太陽の庭 Book 太陽の庭

著者:宮木 あや子
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

本作品で構想されているのは、「第二皇室」とでもいうべきだろうか、この世界観がとびきり興味深い。女性の筆で描かれる閨閥、オサーンが読むもんじゃないかもしれないけど、そのヘテロな感受性みたいなもん、餅は餅屋というか、印象的だった。

そしてそろそろ文藝春秋社の社長表彰の季節、私が下読み担当なら、この作品は強めに推薦すると思う。ある意味、ライトでフェミニンなプチ1Q84とも言えるわけで、受賞するかどうかのオッズはさておき、候補の6作には入っていて不思議はないと、市井のアマチュア読書愛好家は感じたわけである。

次回作が売れないともう出版してくれないと心配してた宮木あや子さん。売れているかどうかは存じ上げませんが、SOSのエテコウだ、続悼む人だで、思いっきりガッカリの青春百連発の昨今、久しぶりに文句無く面白いと感じた創作であったわけなので、私は本作に超ポジティブな一票を入れさせていただきたいと存じます。

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2009年12月28日 (月)

焦がれた美食との意外なる邂逅、(ていうと大袈裟だけど)

今日は藤沢さいかやへ、井上蒲鉾店の二色玉子を買いに。

せっかく藤沢まで時間と交通費を使って出てきたのだから、という発想もちょっとまる貧ぽいとこはあるのだけど、元旦のホームパーティ向けに食材を探すというミッションがあるわけで、とりあえず江ノ電百貨店(横浜高島屋クラスの百貨店かどうかはさておき)の地下、藤沢なりのデパ地下へ偵察だ。

その景色は昨年末に見たものと大差ないものだったのだが、あれれ、あそこにおわすは、正方形に内接する白い円形、かつて見慣れた西利の千枚漬けぢゃないかぃ。

わざわざ横浜高島屋まで買出しに行っていた、薄味大根二種、そして千枚漬け。昨年末には無かったと思うけど、この出店はいつ出来たのやら。京漬物を横浜まで時間も金もかけて調達しなくてはならない希少性は無くなったけど、藤沢なら気軽に買いに行けるから、日々の食卓の定番化も現実的になるね。

うれしいねぇ、ありがとおぉ、と。

この調子で、いづうの鯖寿司の常設店が藤沢にできるとか、茅ヶ崎ラスカにも西利の店ができるとか、実現すると嬉しいけど、ま、さすがにそりゃ無理めなんだろうね。

こういうのも、トリクルダウンていうのかね。横浜まで来てた全国区のグルメ食材が、湘南地域まで波及してくる。購買力という点では、湘南地域はあなどりがたいはずだ。そこにどの程度茅ヶ崎が関係しているかは、はなはだ微妙だけど。

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2009年11月19日 (木)

シンプル族御用達のあれこれ

とあるノーブランド系Windows機。いや、メーカー名はそれなりに知られているかもしれないので、いわばシンプル族御用達機、といったところか。リカバリCDでブートすると、Linux系のOSで起動してイメージリカバリが始まる。あのペンギンのロゴに慣れてないと、何が起こったのかとびっくりするだろう。いや、慣れてたとしても、直前にあのLinux系OSでデータをバックアップしてたりすると、また同じCDを読ませちゃったかと、やっぱりドキッとするのだ。

さて、今日はシンプル族つながりで。

本日新発売のペットボトル、ボージョレ・ヌーヴォー、980円。

なんであんなもんが3千円もすんのかねと、ここ数年はまったく食指が動かず。そして年末には投げ売りされる姿が風物詩となっていた、葡萄ジュース ヌーヴォー。

だけど、このペットボトルのやつは、すごい。マヨネーズのチューブみたいだよ、ってそっちの話じゃない。

経済危機が100年に一度なら、今年のヌーボーは50年に一度の出来とか。ならば低価格品でも美味かろう。明日のお客様感謝デーも待たずに、発売日の今日、買って飲んでみたのだ。

おおおっっ、とても飲みやすい。

えぐ味というか、低価格ワインにありがちな癖みたいなものがない。ワインが好きな人も、そうでない人も、これなら一緒に楽しめる。

そんなワインを口に、今日読んだのは、子連れヤモメ小説家が成長してゆくココロアタタめられちまうぜ不覚にもな話。

チッチと子 Book チッチと子

著者:石田 衣良
販売元:毎日新聞社
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成長するのはパパのほうであるところがミソ。

書き手の石平さんて、池袋なんとかシリーズのように、ワカモノ向いた作家さんだよなと私は思ってた。最近の新作全部読んでるわりに、あまり親しみを感じてなかった。

その作家さんの、意外な作風。

等身大、なのだ。

読者にとっての等身大。語られるのは作家さんという非凡な方々の特殊な世界なのだが、あまり売れない作家、小説家であるということ以外は、平々凡々、どこにでもいる普通の地味な男、そのパパに読者は思わず自分を投影してしまう。

そして、その等身大の男に、ちょっとした危機があって、努力があって、そして成功する。そこに読者は感情移入して、カタルシスがあって、涙がちょちょ切れる、ということになる。

とっても良くできた小説。

だけど、ちょっとやぶにらんで見るならば、よく計算された構造があるかと。

こう書けば読者はこう感じる。作家さんは、書きたいことを信念をもって書いているというより、マーケティング・マインドがまずあって、こう書けば売れることを知っている。そこには書き手からのメッセージは無くて、あんたらこんなん好きやろ、って見透かされたような居心地の悪さも感じないではない。

そういう意味では、工業製品の企画として大成功するであろうペットボトルのヌーヴォーと、あい通じるところがあるようにも感じる。

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2009年11月15日 (日)

オイラはXXLのシンプル族

先月の土曜だったか、日経新聞の特集記事でとりあげられたシンプル族。

インターネットで商品の仕様を確認しているうちに、購買意欲を失うのは事実と知っている私。調べれば調べるほど、欲しいものと違うというのが明らかになるからだ。ここらへんが、シンプル族的。

本来言うところのシンプル族。経済的に選択肢無くシンプルに生きざるを得ないわけでなく、自発的に浪費を嫌い、堅実に生きる姿。エコとかロハスとか、そちらの方面。表面的には、自分そのものともいえるが、背景は全然違う。

シンプル族の中心は若者、かたや、くたびれたオヤジ様。経済的に節約がしたい『受動的シンプル族』なのだとカミングアウトだ。

 三浦展/シンプル族の反乱 三浦展/シンプル族の反乱
販売元:HMVジャパン
HMVジャパンで詳細を確認する

さらにご丁寧に俺様は、ユニクロも無印良品も確かに好きだ。だが、ユニクロを好きなのは、XXLという特殊なサイズを揃えてくれているから。先日港北ニュータウンのZARAに冷やかしに行ったら、店員さんが俺の姿をみるや、サイズないんですよね、と、あまりに残酷なお迎えをくらったよ。

一方、無印は、バーゲンでキングサイズベッド用シーツを1000円で売ってたりするから、財布に優しくて大好きなのだ。もっとも、バブリーな時代でも、生成りの色調の傘とか好んで買ってたわけで、値段なんかどうでもいい、実は本当に心の底から、DNAレベルで、オイラは無印的なもののオーラが大好きなのに違いないのだ。

良品企画さん、茅ヶ崎に出店して下さい。

さて、茅ヶ崎は湘南の北京と呼ぶ人も。かつて一人あたりの自転車の保有台数が日本一だったとか、今でもそうだったか。でも、私は歩く。自転車に乗るより、公共交通機関プラス徒歩のほうが、機動力に優れる。バスなら最近は自転車キャリアを用意しててくれるが、さすがに電車となると、自転車を載せるのは敷居が高い。

というよりまず、茅ヶ崎は潮風ですぐに自転車が錆びる。この前折り畳み式のお気に入りの自転車、Adobe GoLiveなんてレトロなロゴが入った限定版のヤツ、捨てたばかりだ。

ところで、景気が持ち直したら俺はどうするか。

圏央道(茅ヶ崎→東名高速)がせっかく完成しそうだから、電気自動車はきっと買う。たまに、グランヴァンクラスのワインも飲む。だけど、ガソリン撒き散らすデカいクルマは未来永劫買わないし、日常的に飲むのはアサヒオフとキリンWに限定、バブリーな浪費も到底ありえない。

健康な食品だけ選んで、毎日ちゃんと歩いて、ベーシックな衣類を着るだろう。

もう、時代は不可逆変化を通過した後なのだ。

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2009年11月14日 (土)

一人で書いた右岸と左岸てことみたいね

Adobe社のサイトを閲覧しようとすると、IE (Internet Explorer)が、CPU使用率100%近くになってフリーズする。だからAdobe Readerを最新のものにできない。ということでまず、IEを最新の8にして解決。

だけどこれ、一種の対症療法。「なぜか」の部分を後学のため知りたいのだけど。

さて、ペイロードの間の細切れ時間を繋いで、今日は以下の本を読んだ。

WILL Book WILL

著者:本多 孝好
販売元:集英社
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「おくりびと」以来の葬儀屋小説ブームかと思ったが、前作『MOMENT』は2002年の作。読んだ当初は、宮木あや子さんの「セレモニー黒真珠」を思い出す。

セレモニー黒真珠 (ダ・ヴィンチブックス) Book セレモニー黒真珠 (ダ・ヴィンチブックス)

著者:宮木 あや子
販売元:メディアファクトリー
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ただ、セレモニー黒真珠はエンターテインメントに徹するゾとフンドシ締め直しているようなトコがあって、読書を楽しもうというならそこそこカスタマー・サティスファクション・ギャランティードなのだが、読み終わった後になにかが残るわけではない。ハートのどこかに刺さってくるものを期待した貪欲グリーディなわたしは、あくびを我慢して完走したって感じだったけど、それは私の欲深さの問題でもある。

WILLは衝撃的冒頭から始まり、すごく期待をもたせる。その後の展開は二転三転して、どうだ、おもろいヤロ、まいったか、と来るのだが、こちらの感性が錆びまくっているとでもいうのか、細部に凝ったもののフツーのミステリー仕立ての人情譚みたいなエンディングに向かうとは。尻切れ羊頭狗肉化学調味料味がっかり感なんてさ、読み込みが甘いぜ、素人さん、ということらしい。

そもそもの問題は、前作を読んでないことだ。

著者さんは、前作を知らなくても楽しめますと仰るが、前作を知らないとその価値は半分もわからんだろう。かくいう私も、読者さんたちのブログや出版社のサイトを検索してはじめて、その奥行きを感じるに至った。前作の世界あって、本作の価値がある。

鴨川ホルモーに対するホルモー六景のあり方を思い出した。

で、、、なんだか『MOMENT』を読みたくなってきてしまったから、やっぱりこれは、作者さんと本屋さんのマーケティングの勝利ってことに違いない。

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2009年11月12日 (木)

ランチェスター法則の温故知新

私はほとんどテレビを見ない。

例外と言えばウェルかめぐらい。それすら今日はペイロードのミッションで見逃した。なのに、夕食のときに偶々見ていた『西宮冷蔵』の特集。若いゆえ綺麗な女子衆が番組の背景を飾る。そのなかにあっても、ひときわ存在感を示していた眞鍋かをりさん。そう、ココログといえば眞鍋さんだし、日本のブログ黎明期を盛り上げた初代女王は眞鍋さんで間違いない。

が、興味は西宮冷蔵に向いた。

雪印牛肉偽装事件で勇気ある内部告発を行った西宮冷蔵が雪印食品無き後今もしっかり存続してくれていることは、起業とか中小企業のありかたに夢をもつ身として、とても嬉しいことだ。

その中小企業のあり方。これに関連して、今日たまたま、ランチェスター法則の本を読んだ。ということでこれについて。ついでにあれこれ考えた、というよりまたぞろ妄想で時間を浪費したというのが正確かもしれない。

小さな会社こそがNO.1になる ランチェスター経営戦略 (アスカビジネス) Book 小さな会社こそがNO.1になる ランチェスター経営戦略 (アスカビジネス)

著者:坂上 仁志
販売元:明日香出版社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

小さな会社は広域で勝負するより、まず足元でナンバーワンを確保してから、徐々に版図を広げよと。

なるほど、耳に痛いところだが、これは実践しなくてはならないところ。

で、うちの商売でいえば、足元すなわち茅ヶ崎。だけど、これがちょっと難しい。東京圏にある茅ヶ崎では、要するに首都圏で通用する魅力商品力が要求されていて、地方ならではの『まあいいじゃん』的なゆるさが全く通用しない。商売をするのに、茅ヶ崎って結構難しいよ、って昔から言われてたりするのだ。

茅ヶ崎駅前にもあるスタバ、その出店戦略として知られるドミナント戦略。フォーカスされた地域に集中的に出店・投資して、地域No.1を確保する。これはセブンイレブンの出店戦略でもあるそうだ。

なんだ、要するに大企業だって版図拡大のフロンティアでは、謙虚なことに中小企業のようなランチェスター型の戦術を採用しているんだなと、ちょっと驚いたりする。

で、茅ヶ崎でそのドミナント戦略はどうなのよ、と。

利益のマスだけ考えるなら正直なところ、藤沢とか平塚とかに資源を集中するドーナッツ型のドミナントを考えたほうがマシという気もするが、足元で最高の評価を確立することは、ドーナッツ圏のお客様に訴求する上でもやはり避けて通れないところなんだろうなと考えるのである。

で、ドーナツの穴、足元たる茅ヶ崎。サービスの品質により一層注意してまいります。お気づきになった点ございましたら、なにとぞお知らせをいただきたく、お客様のお声をお待ちしております。

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2009年11月11日 (水)

クラウドはWeb1.11だったりして

住みたい駅ランキングで茅ヶ崎が神奈川で第10位に入った

当の市民として光栄このうえないが、イメージ先行もここまで来るとチと心配になってくる。サザンビーチの訪問者数が激減しているなんて事実は、口が裂けても言えない。あるいは、賃貸相場が安いことを知っている層が回答者だったとかで。

閑話休題。

現在、IT関連で人口に膾炙する合言葉はクラウド。だが、語り手個々人の思惑を反映して、それぞれ勝手に拡大解釈されているフシがある。社内データセンターを統合しました、というかわりにプライベートクラウドですと紹介する人もあるし、いやあんたそりゃオンプレミスでしょって反論もある。

もっとも、バズワード、流行言葉の定義キッチリなんてのも大人げない。

Windows7が実は6.1だ、というように、クラウドはWeb2.0+みたいなもんであって、それはWeb3.0じゃなくてWeb2.1、いや、Web2.0だって、本当はWeb1.1みたいなもんだから、クラウドはWeb1.11か。

不毛な話はさておき、クラウドを語るとき、世界にコンピュータは6台しか必要ない、そういう主張があわせ紹介される。それはある意味、中央集権化、ということだと思う。これ、逆の流れは無いのだろうか。

例えば、宇宙探査データを世界中の人のパソコンの空時間に行うSETIのような方向性。SFで例をひくなら、ターミネーターのスカイネット。天変地異や戦乱といった極限的状況まで考えるなら、安定性安全性は、こういう超分散型が優れているのかもしれない。

クラウドは資本集約、強いものデカいヤツが勝つ潮流。とすれば、柔よく剛を制す。やわらかいコンピューティング、ていうのが対立軸としてあってもいい。それも草の根的な成り立ちで。

いわゆる集合天才の概念を思いっきり拡大して、地球の表面を覆う知性のブレーン(膜、です)、なんてイメージが思い浮かぶ。極めて疎に結合された多数のコンピューティング要素が、アドホックにそれなりに自律的に連携して、大規模な課題を解く。

これは『みんなの意見は意外に正しい』方向のクラウド(crowd)。同じクラウドでも、雲のほうのクラウド(cloud)ではない。現在喧伝される、インターネット上の巨大データセンターというニュアンスで捉えると、crowdとcloudは直交もしくは真逆の方向性をもつアイデアと感じるが、もともとのcloudはインターネットそのものを一つの知性のようにみなすことであって、巨大データセンターを必然的に意味しているわけではない。

ということで、ASP→SaaSの流れで、Cloudは巨大データセンターという具体的すぎる概念に縮退したように見える。が、そうではなくて、cloudの見せる未来の背後にはcrowdがあって、草の根的知恵まで全地球的に集約しうること、こちらが本来イメージされるべきクラウドじゃあなかったのかと勝手に妄想するのである。

Web1.11に本当のイノベーションはあるのか。白昼夢のごとく無為に徒然にアタマの体操をせんとするには程好いテーマかもしれない。

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2009年11月 9日 (月)

自由でハジケて壊れた世界

草食男子の増殖は今に始まったことではない。

そのことが、何やら昨今世を騒がす結婚詐欺事件からも垣間見える。そこにあるのはあまりに獰猛な肉食獣の欲望の前になすすべもなく蹂躙される姿。非好戦性。相対的な草食性だ。

野放図な市場原理がハチャメチャな強欲拝金主義に至って世界経済をぶち壊したように、欲望を抑制無き状態におけば、どの領域でも概して、とんでもない結果に至る。

  NOT : "Greed is Good." Gordon Gecko is back.

最近読んだ『野良女/宮木あや子』。

野良女 Book 野良女

著者:宮木 あや子
販売元:光文社
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まるでリードを外された猟犬、やりたい放題のヲンナの生き様を描く。女性読者には溜飲を下げるトコでも、オトコ、それもいい年こいたオッサンが読むと、痛快通り越して、不愉快、時間の無駄にまで思えてくる。思わず中抜き、ナナメ飛ばし。じっくり読むのは最初と最後だけ。あの感動大作『群青』の作者さんの本で、こういう読み方になったのは残念だ、ひとえに私個人の不徳のいたすところで。

って、本当にそうか。

読者のレベルに合わせて著者が生活のために迎合した、ってところじゃないのか。

著者のブログによれば、次回作が売れなきゃもう出版しないぞと、出版社から示唆されたとのこと。11月下旬出版の『太陽の庭』、必ず読みます。だけど、この本でまた中抜きナナメ飛ばしになったら、ここにいるお得意さんの常連読者約一名は、名前も忘れちゃうかも。※ そういえば最近物忘れがよくなってきた。

で、本題の『憂鬱たち/金原ひとみ』。

憂鬱たち Book 憂鬱たち

著者:金原 ひとみ
販売元:文藝春秋
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ハチャメチャという意味ではこちらも同じ。だが、御時勢反映、メンヘラーが主役で、同じ3人のキャラを脈絡無き複数の挿話で使いまわすロンド(こういうのロンドぢゃなかったっけ)仕立て。デジャビュな人間関係トライアングルがぐるぐる繰り返されて、めくるめく感がアヴァンギャルドなアートなのだよ感を醸し出す。

面白いのか。

ええ、面白かったですよ。

少なくとも、最初は。

ただ、こう毎回繰り返されると、読者側にもまたかよ感が出てきて、これが笑いに繋がるナイナイの芸風もある一方で、お笑いならぬ文藝では、予測できるというか、最初の刺激が強かっただけに、刺激に耐性ができてきて、もうお腹いっぱいですよ、な気持ちになればもう、ナカ飛ばしを止める力はどこにもない。

読書から何かを得る、なんて下卑た欲を剥き出しにして本を読むなら、名作を読め。ウェルかめを毎回楽しみに見てます最近やっと面白くなってきましたね、なんて言ってる文科省推薦型品行方正でジミな自分は、新しい本にイチイチ手を出すな、ってとこか。

さて、草食男子の対極にいるのが、マッチョな男たち。

オスの本能の命ずるまま生きる。これ、同じオス種として羨ましくあるし、これをヒーローに射影するスタイルを得意技にする作家さんも少なくはない。でも、これ、本当に面白いのかい??? 新堂冬樹さんも、『引き出しの中のラブレター』を書いた人とは思えないほど、バイオレンスやらステレオタイプなヲトナのエンターテインメンツこれでもかこれでもかてんこ盛りの作品を書いてる(というよりそちらが基調、ということでしょうか)。

潰すほど時間を潤沢に保有してらっしゃる恵まれた方御用達、なんて言っては怒られるに違いないが、この手のハチャメチャは、要するにアタシの読者はこの程度でしょ、ていう作家さんのアキラメ観によるという面があるように思う。

時間を買ってまで、それを節約する人。

そういう人には、新しい本は、リスクがとても高い買い物になる。

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2009年11月 5日 (木)

偽フェイスブックからのメールの精巧さに驚く

ブログなど消費者向けサービスにしろアドワーズなど法人向けのものにしろ、ネットサービスはユーザインタフェースを頻繁に変えるから、そういうお知らせメールだと、まったく疑いなく開いてしまうのだが、これがよくできたフィッシング・メールなのだ。

驚いた。そこで、いわば、ウェブ魚拓。

Fakefacebook

こういうのに騙されて、パスワードを盗まれて、他のサービスも同じパスワードだったりして、結局メディアを賑わすような大騒動に至る、ってな、よくある話にならないようにしたいものです。

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2009年7月 6日 (月)

パソコンは今買換え時なのか

お客様から最近この質問をよくいただきます。

その場合、可能であれば10月22日までお待ちいただけますでしょうかと、お答えさせていただくようにしております。

Windows7の発売を10月22日に控え、今買うとVistaだけどWindows7ももらえますという、移行期にさしかかり、何でもご自分でできる方がお買い求めになる分には、すでに買い時になったと言えるのは間違いありません。

ですが、御多忙のお客様が、ご自分でWindows7にアップグレードするというあまり生産性の高いといえない作業を好んでされるというシナリオは、ちょっとピンと来ません。

また、パソコンそのものにあまり自信がないというユーザ様は、この手の作業は避けて通るに越したことはないでしょう。

最初からWindows7用に製造されたパソコン、そして何かあったときにリカバリが一発でできる状態にあるもの。ということで、10月22日まで買換えはお待ちいただくのが無難と考えております。

さて、もう一つ、よくいただく質問です。

新製品が出て1年ぐらい待ったほうがいいのではないか。

確かに、Vistaが発売された2007年初頭、ドライバやらソフトが十分対応していないなど、懸念はありました。こうしてXPのまま待った人も多く、ずっと待って、結局「Vista飛ばし」に繋がってしまいました。

ですが、今回発売されるWindows7は、基本的にVistaを「改良」したもので、全く新しいソフトというわけではありません。Vistaの登場時と比較して、すぐに飛びつくリスクは格段に小さいといえます。

ということで、特別な理由がない限り、10月22日まで待って、パソコンを買い換えることをお勧めすることにしております。

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«インチキ Windows Update メールが来た!